武田薬品工業株式会社ってどんな会社?
・国内トップ
・売り上げ高世界トップ10
・シャイアーをおよそ7兆円で買収
会社概要
創業 1781年 ( 天明元年 ) 6月12日
設立 1925年 ( 大正14年 ) 1月29日
資本金 779億円 ※2018年3月末時点
従業員数 5,461名 ( 単体 ) 、27,230名 ( 連結 ) ※2018年3月末時点
事業区分
売り上げのすべてが医薬品のみで構成されています。
就活情報
平均年収:1094万(平均年齢:41.5歳)
初任給
【2019年度4月 実績】
■博士了/月給298,000円
■修士了/月給264,000円
■学部卒/月給240,000円
選考
エントリー → WEBテスト(TG-Web) → 面接複数回
事業詳細
武田薬品は5つのビジネスエリアを持っています。
・消化器系疾患
・希少疾患
・血漿分画製剤
・オンコロジー
・ニューロサイエンス
5つのビジネスエリアの主要製品とその概要についてまとめたいと思います。
消化器系疾患
エンティビオ/エンタイビオ(ベドリズマブ)
中等症から重症の潰瘍性大腸炎・クローン病に対する治療剤です。
世界50カ国以上で承認されており、2018年度の売り上げは2692億円でした。
タケキャブ(ボノプラザンフマル酸塩)
酸関連疾患の治療剤で、2018年度の売り上げは582億円でした。
GATTEX/REVESTIVE(テデュグルチド【DNA組み換え型】)
非経口(静脈栄養)サポートを必要とする成人の短腸症候群(SBS)患者の長期治療に対する初めての治療薬です。2019年5月に米国FDAより1歳以上の小児SBS患者への適応拡大が承認されました。2018年度の売り上げは128億円でした。
AFOFISEL(darvadstrocel)
非活動期/軽度活動期の成人の管腔型クローン病患者における、少なくとも1回以上の既存治療または生物学的製剤による治療が効果不十分であった腔井複雑瘻孔に対する治療薬です。2018年に欧州中央審査による販売承認を取得した、欧州初の同種異系幹細胞治療です。2018年度の売り上げは0.5億円でした。
希少疾患
NATPARA(副甲状腺ホルモン)
副甲状腺機能低下症患者(HPT)における低カルシウム血症をコントロールするため、カルシウムおよびビタミンDの補助として用いられます。副甲状腺からの副甲状腺ホルモン(PHT)分泌量不足、または分泌されたPTHの不活性によって起こる希少疾患です。2018年度の売り上げは71億円でした。
アディノベイト(抗血友病因子【遺伝子組み換え型(PEG化)】)
血友病A治療薬であり、半減期延長遺伝子組み換え血液凝固VIII因子製剤です。2018年度の売り上げは107億円でした。
TAKHZYRO(ラナデルマブ)
血漿カリクレインに特化して結合し減少させる完全ヒト型モノクローナル抗体です。
遺伝性血管浮腫(HAE)患者において慢性的に制御不能な酵素である血漿カリクレインを選択的に阻害して発作を予防する唯一のモノクローナル抗体です。2018年度の売り上げは97億円でした。
ELAPRASE(イデュルスルファーゼ)
ハンター症候群(ムコ多糖症II型またはMPS II)に対する酵素補充治療剤です。2018年度の売り上げは151億円でした。
REPLAGAL(注射用アガルシダーゼ アルファ)
ファブリー病に対して米国以外の市場で販売されている酵素補充治療剤です。ファブリー病は脂肪分解に関与するリソソーム酵素α‐ガラクトシダーゼAの活性の欠如に起因する遺伝子性の希少疾患です。2018年度の売り上げは151億円でした。
VPRIV(ベラグルセラーゼアルファ点滴静注用)
I型ゴーシェ病に対する酵素補充治療剤です。2018年度の売り上げは87億円でした。
血漿分画製剤
GAMMAGARD LIQUID(静注用人免疫グロブリン10%製剤)
抗体補充療法用免疫グロブリンの液体製剤です。原発性免疫不全症(PID)の成人及び2歳以上の小児患者に使用され静注または皮下注のいずれかの方法で投与します。成人の多巣性運動ニューロパチー症患者に対しても静注投与で使用されます。
GAMMAGARD S/D(静注用人免疫グロブリン製剤)
2歳以上のPID患者の治療に使用されます。低ガンマグロブリン血症およびB細胞慢性リンパ球性白血病(CLL)による再発性細菌感染症における細菌感染症の予防、成人の慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)患者における血症板増加および出血予防・抑制、小児患者における川崎病による冠動脈瘤の出血予防・抑制にも使用されます。
HYQVIA(免疫グロブリン注射製剤10%)
人免疫グロブリン(IG)および遺伝子組み換え型ヒトヒアルロニダーゼからなる製剤です。PID患者に対して最長で1ヶ月に1回の投与で、1回あたりの注射部位1ヵ所でIGの全治療容量を投与できる唯一の皮下注用治療薬です。
CUVIRU
人免疫グロブリン(IGSC)皮下注用20%製剤であり、原発性体液性免疫不全症の成人および2歳以上の小児患者に対する補充療法に用いられます。欧州では特定の二次免疫不全の治療薬としても使用されます。
FLEXBUMIN(ヒトアルブミン)
濃度5%および25%の体液製剤をして販売されています。血液量減少症、一般的な原因および火傷による低アルブミン血症、並びに心肺バイパス手術時のポンプのプライミングに使用されます。
オンコロジー
ニンローラ(イキサゾミブ)
多発性骨髄腫(MM)治療に対する初めての経口プロテアソーム阻害剤です。2015に米国発売されて以来、売り上げを大幅に伸ばしています。2018年度の売り上げは622億円でした。
アドセトリス(ブレンツキシマブ ベドチン)
ホジキンリンパ腫(HL)および全身性末分化大細胞リンパ腫(sALCL)の治療に使用される抗ガン剤です。世界60カ国以上で規制当局から販売承認を受けており、2018年度の売り上げは429億円でした。
ALUNBRIG(brigatinib)
非小細胞肺がん(NSCLC)治療に使用される経口投与の低分子末分化リンパ腫キナーゼ(ALK)阻害剤です。2018年度の売り上げは52億円でした。
ニューロサイエンス
バイバンズ/ビバンセ(リスデキサンフェタミンメシル酸塩)
アミノ酸のL-リシンとd‐アンフェタミンの結合した中枢神経刺激剤であり、6歳以上の注意欠陥・多動性障害(AD/HD)患者および成人の中程度から重度の過食性障害患者の治療に用いられる中枢神経刺激剤です。2018年度の売り上げは494億円でした。
トリンテリックス(ボルチオキセチン臭化水素酸塩)
成人大うつ病性障害の治療に適応されうる抗うつ剤です。2018年度の売り上げは576億円でした。
(参照)2018年有価証券報告書