目次
「株価・業績から見る株式会社クラレ」
・当期は前年同期比減収減益
・財務状況は良好
・株価は下落トレンド
貸借対照表
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |
自己資本比率 | 58.6 | 53.0 |
流動比率 | 272.7 | 195.7 |
自己資本比率は50%台と、良好ですね。しかし、流動比率が200%近くあり、こちらも良好ですね。しかし、自己資本と流動性比率が悪化しているところが気になりますね。原因は業績の悪化によるものなので、今後の動向に注目しておく必要があります。
損益計算書
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |
売り上げ高 | 602996(百万円) | 575807(百万円) |
営業利益 | 65794(百万円) | 54173(百万円) |
当期純利益 | 34559(百万円) | △916(百万円) |
売り上げ、営業利益ともに減少しています。特に当期純利益はマイナスとなっており、かなり苦しい状況ですね。コロナウイルスの影響を受ける前の結果ですので、今年の本決算は更に苦しい状況となることが予想されます。
キャッシュフロー計算書
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |
営業活動 | 75171(百万円) | 95577(百万円) |
投資活動 | △186982(百万円) | △89369(百万円) |
財務活動 | 114088(百万円) | △1517(百万円) |
減価償却による収入が増加したため、営業活動は増加しています。
定期預金による支払いや、有形無形固定資産の取得などを行って今すぐ、投資活動は支出超過額は減少しています。
コマーシャルペーパーの増額や長期借り入れなどを行いましたが、長期借り入れの返済や配当支払いなどにより、支出超過となっています。
1年間の株価チャート
(引用)株式会社SBI証券
コロナショックで大きく暴落した後、一度上昇しましたが再び下落しています。業績も悪いため、上昇は期待しにくいですね。1000円辺りを割ってくることになると、下落の目途がないため買うのは怖い銘柄だと思います。
(参照)2019年度12月期有価証券報告書