目次
「株価・業績から見る株式会社 日立製作所」
・第三四半期は前年同期比減収減益
・財務状況は平均的
・株価は半値戻し段階
貸借対照表
前連結会計年度 | 当第3四半期連結累計期間 | |
自己資本比率 | 32.4 | 31.4 |
流動比率 | 139.7 | 132.3 |
自己資本比率は30%台と一般的です。また、流動比率は100%をこえており、問題はありません。しかし、自己資本比率、流動比率共に全連結会計年度比で減少しているところが気になりますね。
損益計算書
前第3四半期連結累計期間 | 当第3四半期連結累計期間 | |
売り上げ高 | 6782969(百万円) | 6344181(百万円) |
営業利益 | 534540(百万円) | 445634(百万円) |
四半期純利益 | 164816(百万円) | 86200(百万円) |
売り上げ、営業利益、四半期純利益全てが減少しています。営業利益が大きく減少していること、四半期純利益が半分になっていることは問題だと考えられます。
キャッシュフロー計算書
前第3四半期連結累計期間 | 当第3四半期連結累計期間 | |
営業活動 | 202351(百万円) | 307847(百万円) |
投資活動 | △175495(百万円) | △492022(百万円) |
財務活動 | 3857(百万円) | 86883(百万円) |
四半期純利益は減少しているのに、前年度比で営業活動が増加している要因は、棚卸資産の増減による支出が減少しているためです。
投資活動のマイナスが大きくなった要因は、昨年は有価証券や金融資産を売却し収入があった一方、今年はこれらの売却はなく、むしろ購入を行ったことによるものです。
財務活動では、短期借入額を増額しているため、大きくプラスとなっています。つまり、いっぱい借金をしたということです。
1年間の株価チャート
(引用)株式会社SBI証券
日経平均に連動して、緩やかに上昇していましたが、コロナショックで大きく暴落しました。その後、反発して戻してきている上昇です。