PBRってなに?
PBR(Price Book-value Ratio)は株価が1株当たりの純資産の何倍の水準にあるかを指します。
PBRは株価指標の代表で割安株を探す時に非常に便利です。
PBRの計算式は下記の通りです。
なぜ❓PBRで割安株を探せる理由‼
なぜPBRが株価指標になっているか知っていますか❓実は残余財産分配請求権という株主の権利からきています。
残余財産分配請求権とは、企業が解散したときに残っている純資産を株主が受け取ることができるというものです。
つまり、PBRが1倍以下の時はその時点で企業が解散した場合、購入した株価以上のお金を受け取れるということです。
だから、株を購入するときにPBRを一つの基準とする人が多いんですよ‼知ってましたか⁉
図で理解しようPBR‼
企業の貸借対照表は下記のように構成されています。
次に成長企業のPBRはどのように変化するのか下記に示します。
PBRを使いこなせ‼
実は危険⁉低PBR‼
PBRが1倍だからといって喜んで購入してはいけません(笑)‼
低PBRにはそれなりの理由があるのです。
1.企業の経営が悪化している。
皆さんは企業名とPBRだけで判断していませんか⁉
有名企業が低PBRならお買い得ですぐに購入したくなりませんか?
気を付けてください‼その企業は赤字かもしれませんよ‼
2.無茶なM&Aや設備投資により財務が悪化している。
企業が成長するにはM&Aや設備投資が必須です。
しかし、無理な投資は財務状況を悪化させ、倒産のリスクが上がります。
企業が成長し株価が上昇する可能性もありますが、購入の際は慎重に選びましょう。
3.市況が悪化している。
市況が悪い場合、企業の実力よりも過小評価され低PBRとなります。
市況が戻れば株価も戻る可能性はありますが、市況の低迷が長期にわたる場合があります。
最悪の場合、市況が回復しないこともあるので慎重に購入を検討しましょう。
安全に割安株を⁉
より安全に低PBRを購入するために、最低次の3つは確認しましょう。
1.少なくとも3年は黒字計上が続いている。
純資産が増加し、結果株価上昇が見込めます。
2.市況が盛り上がっている。
企業の将来に期待し、株価上昇が見込めます。
3.負債額が少ない。
倒産のリスクが少なく、株価が上昇するまで安心して保有できます。