「住友ベークライト株式会社ってどんな会社?」
・プラスチックのパイオニア
・半導体向け封止剤世界トップ
・高機能樹脂や医療関連製品も展開
会社概要
設立 1911年(明治44年)
従業員数 単体1,624名 連結5,969名
資本金 37,143百万円
事業区分
住友ベークライト株式会社は主に3つの事業から成り立っています。
・半導体関連事業
・高機能プラスチック事業
・クオリティオブライフ関連事業
就活情報
平均年収:779万(平均年齢:46.0歳)
初任給
大学院修士了/月給231,040円
大学卒/月給210,180円
高専卒/月給182,560円
選考
エントリー → Webテスト(SCOA) → 面接3-4回
事業詳細
半導体関連事業
半導体封止用エポキシ樹脂成形材料、半導体用液状樹脂、半導体基板「LaZⓇ」などの製造・販売を行っています。
半導体封止用エポキシ樹脂成形材
2018年後半より半導体市況の世界的な低迷が続いていましたが、車載用のモーター用途やECU一括封止用途の実績化に加え、中国市場での5G通信用途に向けでの需要増に回復が見られ、堅調に推移しています。
感光性ウェハーコート用液状樹脂
需要が増加しており、堅調に推移しています。
半導体用ダイボンディングペースト
拡販に注力していましたが、低調に推移しています。
半導体パッケージ基板材料「LaZⓇ」
スマートフォンの新機種採用増に加えて、パワーアンプ内蔵基板用途やNANDメモリー用途で好調に推移しています。
以上の結果より、売り上げは498億円、営業利益は77億円で増収減益となっています。
高機能プラスチック事業
フェノール樹脂成形材料、工業用フェノール樹脂、成形品、合成樹脂接着剤、フェノール樹脂銅張積層板、エポキシ樹脂銅張積層板、航空機内装部品などの製造・販売を行っています。
工業用フェノール樹脂/フェノール樹脂成形材料/銅張積層板
全世界的な自動車市場の低迷、米中貿易摩擦による中国からの米国向け電気製品の輸出減、原油安による米国子会社のシェールガス・オイル向けの販売不振が続きましたが、これに加えて新型コロナウイルスの影響を受けて、中国での自動車生産・販売台数が急落したことにより、低調に推移しています。
航空機内装部品
主要顧客である米国航空機メーカーにおいて、一部生産停止を受けて低調に推移しています。
自動車用成形品
環境規制関連用途において、中国国内での大口顧客の獲得により大きく売り上げを伸ばしています。
以上の結果より、売り上げは849億円、営業利益は41億円で減収減益となっています。
クオリティオブライフ関連事業
医療機器製品、熱可塑性樹脂製品、ビニル樹脂シートおよび複合シート、メラミン樹脂化粧板/化粧シート、鮮度保持フィルム、ポリカーボネート樹脂板、塩化ビニル樹脂板、防水シート、バイオ関連製品などの製造・販売を行っています。
医療機器製品
血管内治療や内視鏡治療の分野で高付加価値用途の強化を進めており、消化管内止血用の内視鏡クリップの上市に成功しており、顧客ニーズにマッチした営業に努めています。国内事業は企業向け製品が低調に推移していますが、医療機器全体としては、堅調に推移しています。
バイオ関連製品
既存のバイオ製品は糖鎖キットの米国向け輸出や診断用マイクロフルディスクの販売が堅調に推移しています。新規事業としては、体外診断用医薬品事業を開始しています。
ビニル樹脂シート/複合シート
食品包装用途は暖冬の影響により低調に推移していますが、医薬品包装用途がジェネリック医薬品メーカー向けに好調を維持しています。また、電子部品搬送用カバーテープは、中国工場が順調に立ち上がり、コロナウイルス感染拡大の影響を受けましたが、順調に推移しています。
ポリカーボネート樹脂板/塩化ビニル樹脂板
サングラス等に使用する偏光板は欧州市場をメインに拡販を進め、堅調に推移しています。一方、建装材向け/工業設備用向けは、暖冬の影響や顧客の在庫調整局面にあり、低調に推移しています。
防水関連製品
新設住宅着工戸数の低迷が続いていますが、住宅向け、マンション向けでは堅調に推移しています。
以上の結果より、売り上げは712億円、営業利益は56億円で増収増益となっています。
(参照)2020年3月期有価証券報告書
まとめ
1.プラスチックのパイオニア
2.半導体向け封止剤世界トップ
3.高機能樹脂や医療関連製品も展開
参照・引用
公式HP:https://www.sumibe.co.jp/