このページではこんなことが分かります。
・化学メーカーの職種
・化学メーカーの種類
化学業界ってどんなところ?
まず初めに、化学メーカーの特徴を見てみましょう。
- B to B製品が多く、日常生活では目に見えにくい
- 他の業界に比べ、参入障壁が高い。
- ニッチな分野で世界トップクラスの企業多数
化学企業を志望する人の多くは理系の化学専攻で、就職・転職市場ではなかなか注目されにくい業界です。
しかし、日本の化学メーカーにはニッチ分野で世界トップシェアを誇る優良ホワイト企業が多数存在するのです。
他業界とは異なり、技術的な参入障壁が高く、安定して事業を展開しています。(韓国との貿易でフッ化水素酸などが話題になりましたね。)
創業100年を超える企業が多く、リストラが少ない点にも注目です。
商社・金融・ゼネコン・ITなどのように、超高級取りというわけにはいきませんが、まったりと平均以上の年収を稼ぎたい人には非常に魅力的な業界です。
皆さん、ここまでの話で化学メーカーで働いてみたいと思ったのではないでしょうか?
ここで皆さんに残念なお知らせです。
化学メーカーは優良企業が多く離職者が少ないため、採用人数が少ないのです。
しかし、化学メーカーを第一志望にしている人は比較的少ないため、企業研究など多くの情報を手に入れることで差をつけやすいです。
本サイトでも各企業ごとにまとめていますので、ぜひ活用してください!
*各企業についてまとめていますので、下記のページをご覧ください。
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化学メーカーで求められる職種
研究開発
化学メーカーの肝になる仕事です。世の中を大きく変える新製品の開発に加えて、既存の製品を改良する役割も担います。
一口に研究開発といっても、大学の研究室のような最先端の研究をゴリゴリするだけではありません。現場のクレームから開発まで幅広くこなさなければならない場合もあります。メーカーごとに大きく違う部分ですので、就職してからのミスマッチを防ぐためにも、面接時の逆質問などで聞くのがいいかと思います。
生産・品質管理
製品を安定供給するための製造設備の管理・設計や製品の品質を保つためのチェックを担う仕事です。
日々同じ業務をこなすだけの退屈な仕事だと想像する方が多い印象ですが、製品を市場に出す最終判断を下す重要な役割です。
また、大規模な設備・原料を扱うため一つの失敗が大損害に繋がります。化学メーカーの工場では火災や爆発事故などが起きやすいため、異常に即座に察知し臨機応変に対応しなければならない、責任が重い仕事です。
調達・物流
安く安定的に原料を調達し、製品を各地に届ける仕事です。
海外生産が増える中、現地で安く安定的に仕入れ、商品を流通させなければいけません。各地の情報をいち早く手に入れ、商品の出荷を止めないようにしなければなりません。また、原料調達の値段は利益に直結するので、非常にやりがいのある仕事です。
知的財産
特許などメーカーの持つ技術を守り、新たな分野を開拓する仕事を担います。
メーカーにとって特許は命であり、自社の持つ技術は絶対に守らなければならないものです。また、他社の特許を調べ特許侵害しないようにする役割もあります。事前に調べておかなければ、すでに他社が出している特許と被ってしまい、長年の研究が水の泡になってしまう可能性があります。特許を読み解く知識と特許の穴を見抜く力が必要な難しい仕事です。
化学メーカーの種類
化学メーカーは川の流れにたとえられ【川上・川中・川下】にたとえられます。
基礎化学品を製造しているのは、ほとんどが総合化学メーカーです。
【例】三菱ケミカル、住友化学、旭化成など
【川中】…基礎化学品を使用して、中間材料を製造するメーカーが該当します。
これらのメーカーは誘導品メーカーと呼ばれます。
【例】信越化学、ダイセル、日産化学など
【川下】…プラスチック製品など私たちの手に届く最終製品を製造するメーカーが該当します。
ディスプレイなどを製造する電子材料を作るメーカーもここに含まれる場合があります。
【例】富士フィルム、日東電工、エフピコなど
まとめ
・平均より少し高い年収で、まったりと安定して働きたい人に向いているかも
・化学メーカは、総合化学メーカー/誘導品メーカー/電子材料メーカーなどに分けられる