このページではこんなことが分かります。
・電子部品業界の職種
・電子部品の種類と製造するメーカー
電子部品業界ってどんなところ?
まず初めに、電子部品メーカーの特徴を見てみましょう。
- 電磁部品業界は市場拡大傾向
- IoTや5Gが更なる追い風
- 海外メーカーの格安品に押され始めている
電磁部品は電気機器の中に必ず搭載されています。
年々、日常生活で使用する機械製品が増えており、それに伴って電子部品の需要も増加しています。
しかし、日本の電子部品メーカーは電気機器メーカー同様に海外勢に押され非常に厳しい状況となっています。
価格競争に巻き込まれ撤退を余儀なくされ、独自性のある高付加価値製品へとシフトしています。
【例】ソニー:イメージセンサー、村田製作所:セラミックスコンデンサなど
成長市場である電子部品業界ですが、きちんと会社ごとの業績を見ておかなければ、痛い目にあってしまうでしょう。
*各企業についてまとめていますので、下記のページで事業や業績をご覧ください。
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電気機器メーカーで求められる職種
研究開発
電気機器メーカーの肝になる仕事です。世の中を大きく変える新製品の開発に加えて、既存の製品を改良する役割も担います。
一口に研究開発といっても、大学の研究室のような最先端の研究をゴリゴリするだけではありません。現場のクレームから開発まで幅広くこなさなければならない場合もあります。メーカーごとに大きく違う部分ですので、就職してからのミスマッチを防ぐためにも、面接時の逆質問などで聞くのがいいかと思います。
生産・品質管理
製品を安定供給するための製造設備の管理・設計や製品の品質を保つためのチェックを担う仕事です。
日々同じ業務をこなすだけの退屈な仕事だと想像する方が多い印象ですが、製品を市場に出す最終判断を下す重要な役割です。
また、大規模な設備・原料を扱うため一つの失敗が大損害に繋がります。しっかりと日々のスケジュールを立て、予定通り進むようにコントロールする力が必要です。
調達・物流
安く安定的に原料を調達し、製品を各地に届ける仕事です。
海外生産が増える中、現地で安く安定的に仕入れ、商品を流通させなければいけません。各地の情報をいち早く手に入れ、商品の出荷を止めないようにしなければなりません。また、材料部品調達の値段は利益に直結するので、非常にやりがいのある仕事です。
知的財産
特許などメーカーの持つ技術を守り、新たな分野を開拓する仕事を担います。
メーカーにとって特許は命であり、自社の持つ技術は絶対に守らなければならないものです。また、他社の特許を調べ特許侵害しないようにする役割もあります。事前に調べておかなければ、すでに他社が出している特許と被ってしまい、長年の研究が水の泡になってしまう可能性があります。特許を読み解く知識と特許の穴を見抜く力が必要な難しい仕事です。
電子部品の種類と製造するメーカー
【例】村田製作所、太陽誘電など
・抵抗器…一定の電気抵抗を得る目的で使用される部品
【例】ローム、京セラなど
・インダクター…流れる電流によって形成される磁場にエネルギーを蓄えることができる
【例】ミネベアミツミ、TDKなど
・水晶…圧電効果を利用して高い周波数精度の発振を起こす際に用いられる部品
【例】シチズン電子、パナソニックなど
・リレー…外部から電気信号を受け取り、電気回路のオン/オフや切り替えを行う部品
【例】オムロン、NECなど
・ボリューム…機械的な位置の変化をアナログ電気信号に変換する部品
【例】アルプスアルパインなど
・コネクター…電力や電気信号の流れをつなぐための部品
【例】アルプスアルパインなど
・スイッチ…通電をオン・オフしたり、回路を切り替えて電流の方向を変えたりする部品
【例】ミネベアミツミなど
まとめ
・海外メーカーの猛追により、変革を迫られている
・各メーカーの特徴/業績を調べることが必須の業界